フリーランスのコンサルタントの働き方と、会社員と比較したメリット・デメリットを紹介

フリーコンサルタントとは

2022年8月4日

「Professional Hub(プロフェッショナルハブ)エージェントの葉葺と申します。」

「いまコンサルタントとして活躍している方へ、フリーランスコンサルタントとはどのような働き方で、正社員とは違いどのようなメリット・デメリットが存在するのか。そしてどういった人に向いているのかといったことを解説します。」

目次

  1. フリーランスコンサルタントってなに?
  2. フリーランスコンサルタントに必要なスキルや経験
  3. 会社員と比較したメリット・デメリット
  4. まとめ

1.フリーランスコンサルタントってなに?

フリーランスとは、特定の企業・団体・組織に所属せずに独立した働き方のことをいいます。
特定の企業・団体・組織と契約を締結して、業務を受託します。
遂行した業務に対しての報酬を得る働き方です。

その中でもコンサルタントという職種を選ぶ方々のことを、フリーランスコンサルタント、フリーコンサル、といった呼び方をします。

フリーターとの違い

フリーランス、と聞いたとき、「フリーター」と何が違うのかと思われる方がいますがそれは大きな間違いです。

フリーターとは、パート・アルバイトを中心に生計を立てている働き方を指します。 また内閣府によると、現在無職であってもパート・アルバイトでの仕事を希望している方も含みます。

一方でフリーランスとはパート・アルバイトでの契約ではなく、企業・団体・組織と個別に業務委託契約を締結し、案件ごとの仕事を受注する働き方になります。
フリーコンサルタントは、その勤務形態の多くが案件ごとに準委任契約で締結し契約を履行しています。

個人事業主との違い

では個人事業主とフリーランスの違いはご存じでしょうか。
個人で事業を行いますという開業届を税務署に提出している方を、個人事業主と呼びます。
前述のフリーターとの違いのような契約形態・働き方の違いではなく、開業届を受理されているか否かという点にあるのです。

個人事業主として届出を出すメリットは様々ありますが、大きい点として青色申告特別控除があげられます。
特にコンサルタントは収益の金額が非常に大きいケースが多いため、フリーコンサルタントの多くの方が、個人事業主として届出を出しています。また、中には個人事業主ではなく法人として立ち上げているケースもありますので、継続して収益がどれだけ見込めるかなど自身の働き方のスタイルによって選択をしましょう。

▼フリーコンサルタントの独立について詳しく知りたい方はこちら

【コンサルタント必見】フリーランスの独立で失敗する原因と対処法とは?実際にフリーランスで活動している方の意見を交え解説

2.フリーランスコンサルタントに必要なスキルや経験

フリーランスコンサルタントは、人によっては月に200万円以上の報酬を得ることが可能な程、非常に高額な報酬が見込める職種です。

国家資格・民間資格・免許制・許可制度が必要な職種ではありませんが、今まで培った専門的な知識や経験・スキルが必要になります。当然ながら企業・団体・組織が抱える問題点・課題の解決のためのスキルがないとコンサルティング業務はできません。

これから、コンサルタントに最低限必要とされるスキルや経験を紹介します。

コンサルティングファーム/コンサルティング企業での就業経験

個人として案件をベースに契約を結ぶフリーコンサルでは、いままでのように品質の担保となってくれる会社の看板がありません。
そうなると案件の依頼を行う企業側も、あなたであれば依頼したい案件が対応できるという判断を行うことがとても難しいのです。

そうなったとき最初に着目されるのが、コンサルティングファームでの就業経験です。
コンサルティングファームで依頼したい案件に近しいプロジェクトを経験しているとなれば、コンサルティングファームでのスタンダードスキルが身についているに違いない、と判断してもらうことができるのです。

もちろんこれはコンサルティングファームに限りません。ITプロジェクトであればSIerでの経験も高く評価されるでしょう。

しかし事業会社のみの経験ですと、第三者として企業や案件のコンサルティング支援の経験がない、と判断を行う企業様は少なくありません。フリーランスとして活動を始めるまえに、しっかりとコンサルタントとしてのキャリアを構築しておくことをおすすめします。

職務経歴書やドキュメントの作成スキル

意外と忘れられてしまうのが、このドキュメントスキルです。
コンサルタントにおいて実はとても重要な観点として、アウトプット物と言われる各種資料作成スキルの高さはとても重要です。

コンサルタント業務で勘違いされがちなのが、課題や問題に対して口頭で解決方法の伝授やアドバイスを行えばよい、と考えておられる方も少なくありませんが、それは大きな間違いです。

会議における正しい議事録や資料の作成が出来るか否か、検討を行うにあたってわかりやすく議題や論点をまとめることが出来るかといった点は、問題解決を案件元の企業様と推進していくための前提条件となります。

これが出来る方か否かを見極めるためにまず着目されるのが、あなたのレジュメです。
フリーランスとして案件を獲得する際、必ずレジュメ(職務経歴書)や、場合によってはポートフォリオ等各種資料の提出を案件元に行います。

この資料の書式が乱れていたり、案件の課題を解決できるという判断が十分にできない書類になっている場合、資料作成能力が低いと見なされてしまいます。

▼採用されるレジュメの作成方法やテンプレートはこちら

フリーコンサルタントのレジュメ(職務経歴書)の書き方【サンプル・テンプレートあり】

3.会社員と比較したメリット・デメリット

今まで培った専門的な知識や経験・スキルとコミュニケーション能力を活かして、独立してフリーランスとして活動することは多くのメリットがあります。

会社員コンサルタントと、フリーコンサルとの違いを理解し、自分にあった働き方を選べるようにしましょう。

収入の増加

正社員として働いていると、自身が参画しているプロジェクト(企業)からいくらで支払われているのかを全て把握できている方はなかなか少ないと思います。
金額は各社異なりますが、当然ながら企業からいただいているお金とあなたが受け取る金額はイコールではありません。
会社によってはインセンティブも発生しますが、基本的には決められたお給料の中で働いていますので、どれだけ高額な単価の案件であっても基本的に待遇はすぐ変動しないものです。

しかしフリーコンサルとして働くことで、いままで差し引かれていた分全てがあなたの手元に残ります。うまく働くことで、数十万円以上正社員時代の月給から上乗せすることも夢ではありません。

ただし、正社員時代は多くの費用を会社が負担してくれています。PC端末をはじめ、社会保険の一部や福利厚生、税務処理なども全て対応してくれているのが正社員です。

収入は大きく増える可能性がありますが、いままで会社が担ってくれていた費用やお金周りの手続を自身で管理しなくてはならないという点が大きい違いです。

▼税金についてはこちら

フリーランスコンサルタントが支払う税金と税額の目安

自由に案件を選べる

正社員時代、自身がどのような案件に参画するかを選択する自由をもっていたというコンサルタントの方はそう多くありません。
しかしフリーコンサルとして働くことで、自身でどの案件を受けるか断るか全て決めることができます。

自分の伸ばしたいスキルを得られる案件を選ぶもよし、複数の案件をかけもつもよし、自分磨きを優先して稼働率を下げて働くことも、あなた次第なのです。

しかしながら正社員時代では、その分案件は必ず手配してもらうことができます。
仮に案件がなかったとしてもお給料が支払われないことはありません。

ですがフリーコンサルは、営業活動も自ら行う必要があります。
アベイラブル(稼働していない、仕事がない状態のこと)の期間を生まないためには、案件参画中に次の仕事探しも並行して自ら行わなければならないのです。

案件に安定して入りつづけることが出来るか、常に案件獲得に目を光らせる必要があるのか、これがフリーランス不安定さがあるといわれる最大のポイントです。

自分で働き方を決める事ができる

正社員のコンサルタントともなると、非常に多忙な方が多く、自分の時間を取ることがかなり困難だった方も多いのではないでしょうか。
特にPMともなれば複数案件かけもつことが普通で、加えて営業活動も行わねばならないというハードスケジュールな方は珍しくありません。
加えてプライベートや自分磨きのためにまとまった時間を有休として捻出することも困難であり、そうした選択をする場合は、休職や退職という選択肢しか残っていないケースもよく耳にします。

しかしフリーコンサルは違います。
前述の通り安定的に案件に参画できるか否かも自分次第ですが、この期間は他のことをしよう、どの案件にいまの時期は積極的にかかわっていこう、自分の時間のつかいかたはこうしていこう、その全てを自ら決めることが出来るのです。

「自分自身をスキルアップさせるためにMBAや大学院に再度通いながら仕事をする」
「子育て期間中であることから、今までに培ったスキルを活用して短時間のリモートワークに挑戦する」
「両親や親戚の介護が必要なので、介護と業務を両立したい」
「自身で事業立上を行いつつ、コンサルワークで稼いでいきたい」など、

企業・団体で雇用されていた従業員ではできなかった働き方も実現できます。

また働き方だけではありません。
自身の単価を自ら定めることも可能になります。

お金の項目でも触れましたが、高額になりたい方は自らを高く売り込むのです。
当然自分の市場価値を把握する必要はありますが、案件を受けるための金額設定が自ら設計できるというのは大きい違いです。
人によっては、特定の案件にどうしても参画したいため価格を下げてでも受注する、といった方も一定いらっしゃる点から、自らの金額設計を自らで行うことができるというのは、正社員では難しい自由の形と言えるでしょう。

まとめ

フリーランスは、今まで培ってきたスキル・経験を活かして案件ベースで契約し、業務を請負う働き方です。
必ずしもフリーランスとして独立するのが良いのではなく、この記事でもふれたようなメリットが自分にとってとても魅力的であり、デメリット・リスクを享受できる覚悟をもって臨むことをおすすめします。
しかしながらコンサルタントという仕事は、しっかりとしたコンサルティングファームでの経験を有していればフリーランスとして活動後に企業へ再就職も難しくはありません。

未来に独立を考えている方はまずキャリアの構築を行うことをおすすめします。

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