50%の稼働制限の中でも、参加プロジェクトは選べる!経営者×フリーランスの働き方

フリーコンサルタントインタビュー

2020年3月17日

廃棄物の適正処理及びリサイクルに特化したサービスを展開する事業を立ち上げ、経営者としての顔も持つ荒深様。SAPの会計領域プロジェクトを中心に、50%稼働で働くことのできるプロジェクト探しに、株式会社エル・ティー・エス リンクのエージェントサービス「Professional Hub」をご利用いただいています。荒深様にはこれまでに参画されたプロジェクトで印象に残っているものや、事業の経営者としての立場と、コンサルタントとしての立場をどうとらえているのかなど、お話をお伺いしました。

SAP、経営管理領域を中心に活動

LTSリンク津田(以下、津田):お忙しい中、お時間いただきありがとうございます。早速ですが、フリーランスとしてこれまでに参画したプロジェクト数を教えてください。

荒深様(以下、荒深):プロジェクト数で数えると、4つとなります。1つのクライアント先で複数のプロジェクトに連続で入ることもあるので、もう少し多いかもしれません。

クライアント企業の数では、これまでに3社と契約をさせていただいています。

参加プロジェクトの多くは「構想策定」フェーズ

津田:これまでに参画されたプロジェクトの内容に関してお聞きしたいのですが、どのような領域を得意とされていますか?

荒深:私自身、これまでSAPの会計領域を中心に経験してきましたので、その領域の案件をエージェントには探してもらっています。

実際にこれまで参画してきたプロジェクトは、SAPの会計領域に関するものに加えて、非SAPの、別のシステムを活用した経営管理領域でのコンサルティング支援もしてきました。

津田:なるほど。それはつまり会計領域のシステム導入が主なコンサルティングの内容ということでしょうか?

荒深:いいえ。私がこれまで参画してきたプロジェクトは、システム導入の、いわゆる「導入フェーズ」よりも上流の「構想策定」フェーズのものが多いです。

最近の具体例としては、PoC(概念実証)や新システムのパイロット導入など、クライアント企業の経営層が求める経営管理について、一緒に考え、形にしていくという内容となります。

過去十数年のキャリアの中でもっとも成功したプロジェクト

津田:会計領域の上流案件に携わる中で、これまでで特に印象に残っているものを可能な範囲で教えてください。

荒深:コンサルティング領域としては同じでも、プロジェクトで同じ内容のものはなく、それぞれに特色があり、思い入れがあります。

まず思い出すのは、提案フェーズから1年近く携わらせてもらったSAPの会計プロジェクトです。プロジェクトマネージャーとして参画したこのプロジェクトでは、出張が多いエキサイティングな環境と、優秀なメンバーに恵まれチーム作りがうまくいった感覚が、記憶に残っています。メンバーも含め働く環境が良かったという事以上に、そのプロジェクトでシステムをうまく導入できたという成果を残すことができたことが、印象に残っている理由です。私の過去十数年の経歴の中でもかなり成功した事例の1つとなりました。

また、別の上流構想策定プロジェクトでは、クライアント企業の経営層と経営管理とは何か、なぜ必要なのか、そしてどのような分析軸で経営を管理するのか、を密にひざを突き合わせて議論するというものがあり、貴重な経験を積むことができたという意味で、これも印象に残っています。

50%の稼働制限の中でも、参加プロジェクトは選べる

津田:それらの「記憶に残る」プロジェクトにはどのような経緯で参画されたのでしょうか。担当エージェントにはどのように希望条件を伝えていますか?

荒深:担当エージェントには普段からやりたい分野は伝えています。ただ、あまり選択肢は狭めず、自分のスキルセットとあうかどうかが抑えられているかが重要です。そのプロジェクトにおけるチャレンジ性や自分の成長に繋がる要素は、「あればよい」くらいに捉えています。

自分の事業を進めながらフリーコンサルタントとして活動しているため、50%の稼働率という制限があります。その中で、LTSリンク担当エージェントの方には「良いプロジェクト」を紹介してもらっています。

津田:稼働制限がある中で、プロジェクトは選べるほど見つけられていますか?

荒深:コンサルティング業界は間違いなく売り手市場なので、50%稼働という制限があってもプロジェクトは十分選べますね。エージェントには幅を持たせて40%~60%の稼働という条件で探してもらっています。

津田:部分稼働ということでのデメリットは、条件面において感じますか?

荒深:契約時に単価面で譲歩しなければいけない時もあります。感覚としてはフル稼働における時間単価に比べ若干低くなるときもありますが、50%稼働なので仕方がないかなと思っています。

部分稼働に関しては逆にメリットも感じます。自分で働く時間や曜日をコントロール出来るので、自分の事業の業務量を踏まえ、クライアント先と柔軟に勤務時間を調整できるのでやりやすいと感じます。

津田:部分稼働だからこそ、タスクやスコープの切り分けをしっかりとおこない、コンサルティング業界によくある「とりあえず丸投げ」がされにくいのではないですか?

荒深:まずはクライアント側と役割を決めるので、期待される役割と果たすべき役割がはっきりしていることに、やりやすさを感じます。

事業の拡大基盤を「フリーコンサルタント」の収入で作る

津田:荒深様のおこなわれている事業と、コンサルタントとしての業務を並行させる事に関して、意識することを教えてください。

荒深:今期4年目となる事業で、販路を広げつつ固定客との関係性も維持する、拡大フェーズにあります。フリーコンサルタントとしての稼働とのバランスは今でも迷いながら決めています。コンサルタントとしての仕事は、安定した収入を稼げるので、事業に投資をするための収入基盤として捉えています。

津田:コンサルタントとしてデリバリーが、ご自身の事業にも還元されるようになっているんですね。

荒深:そうですね。稼働している分、社員をリモートで管理することになるため、現在は特に社員への負担を減らすための投資をおこなっているところです。

津田:同じように企業を考えているコンサルタントへのメッセージや、教訓として苦労したポイントなどありますか。

荒深:コンサルとして稼働しながら、別分野で起業しそこでスタッフを雇うとなると、「経営者」そして「コンサルタント」の2つの顔を持つことになります。それぞれをいかに使い分けるかが重要です。

例えば、スケジュール管理は1つのカレンダーで色を分けて管理します。また、自分のオフィスにはコンサルティングの仕事や話は持ち込まないと同時に、コンサルティングの現場に自分の事業の仕事も持ち込みません。

また、コミュニケーションについても2つの顔の使い分けに苦労しました。プロジェクトの現場における「コンサルタント」としてのコミュニケーションと、事業における「社長」としてのコミュニケーションはやはり違います。それぞれの立場に適したコミュニケーションを取らなければならないので、頭の切り替えが大変でしたね。

今後の事業の展望を考えると、フリーコンサルタントとしての稼働は減らして行く計画です。事業拡大と、コンサルタントとしての働き方に関する計画を、この辺りは信頼できるLTSリンクのエキスパートと相談しながら進めていきたいと考えています。

荒深 正博様:

大学卒業後、野村総合研究所にシステムエンジニアとして入社。その後外資系コンサル会社2社へ転籍し、廃棄物処理業を含む様々な業種で経営コンサルティングに携わる。
2015年にワイルドディープ株式会社を設立、RECYCLE HUBを立ち上げる。 コンサルティングで培った経験を生かし、廃棄物の種類・性状及び顧客の要望を元に最適なリサイクルのカタチを設計している。

ワイルドディープ株式会社:

廃棄物の適正処理及びリサイクルに特化した、情報ソリューション及びコンサルティングサービスを提供。社名の由来は創業者のモットーでもある、「Think deeply, Act wildly(深く考え、大胆に行動する)」から。

ワイルドディープ株式会社:http://www.wilddeep.co.jp/

産廃マッチングサイト「リサイクルハブ」:https://recyclehub.jp/

ご自身の事業を拡大させつつつ、会計および経営管理領域のフリーコンサルタントとしてもご活躍されている荒深様にお話をお伺いしました。荒深様、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

LTSリンク津田 = 文、インタビュー

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