フリーコンサルタントとして働くなら、リスクマネジメントが必要不可欠です。
理想と現実のギャップに頭を悩ます方も多く、サラリーマン時代にリスクマネジメントを考えておけばよかったと後悔している方もいるかもしれません。今回は、リスクマネジメントの解説の後、今からでもできるフリーランスのリスクマネジメント手法を3つご紹介します。

リスクマネジメントとは?

リスクマネジメントとは

リスクマネジメントとは、あらゆる方面からリスクを分析しそのリスクを共有、「事故・事件が起きないようにするためにはどうすればいいのか?」「もし事故・事件がおきてしまったらどのように対応すればいいのか?」というリスク対策を講じておくことを指します。

つまり、これから起きる可能性のある危険に対して、事前に対応をしておくといった前向きな行動をいいます。

このリスクマネジメントは具体的に3つに分類することができます。

  1. 予防対策
    まず、事故や信用を失墜する事件に発展する可能性のあるリスクを調査・把握するところから始まります。あらゆる事態を想定し、ヒヤリ・ハット事例なども細かく調査して問題点を把握します。その上で問題点を共有し、役割分担をして各問題点に予防対策を立てることで、問題が起きることを予防します。
  2. 緊急時対策
    緊急時の初期対応によって、企業の信用が左右されるといっても過言ではありません。対応によっては、企業の信用に対してプラスになることさえあります。実際に問題が起きてしまった時に、誰がどのように対応するかを事前に決めておかなければなりません。問題が起きた場合を想定してマニュアルを整備し、訓練やシミュレーションしておくことで、問題をうまく処理することが可能になります。
  3. 復旧対策
    事件や事故が起きた時にリスクにうまく対応できたとしても、後々ダメージは残ることになります。操業停止・顧客離れ・売上の大幅減・取引先との関係などの問題に対して復旧対策をしっかり決めておくことで、ダメージを最小限に抑え、早期復旧することが可能になります。

それでは、このリスクマネジメントの考え方をもとに、フリーランスの方々が今すぐできるリスクマネジメントを3つご紹介します。

仕事を増やして収入を安定。リスクマネジメント

仕事を増やす

生活をしていくには収入を得る必要があり、真っ先にリスクマネジメントを考えたいところです。

収入に関してのリスクマネジメントで有効な方法は、仕事の受注数を増やすことです。これにはクライアントを増やすことが最も簡単な解決方法ではあるものの、元々エンジニアだけをしていた場合、営業ノウハウが無くて新規開拓が難しいもの。ついつい以前勤めていた職場から仕事をもらい、やがて下請けのような存在になってしまう場合があります。これは、本来望む起業の在り方ではなかった筈です。この状態から脱却するには、外注に営業をお願いする方法もありますが費用がかさみがちです。それよりは、エンジニア開発案件を紹介しているサイトがあるので、そのようなサイトを有効活用して仕事の受注先を増やしましょう。サイトによっては交流会やセミナーなどを開催しているので情報交換もできる可能性があり、駆け出しのフリーエンジニアが受注先を増やすのに有効な手法です。同業者がかけがえのないビジネスパートナーになってくれるかもしれません。

面倒な事務処理を軽減させてリスクマネジメントを

フリーランスとして活動していく中で、面倒に感じてしまうのが経理や事務作業。

フリーエンジニアになりたての頃は毎日の業務に追われがちです。だからと言って疎かにしていては、後で泣きを見るのは自分自身です。以前は職場でやってもらった事務処理の数々を全て自身で行うのは大変ですが、確定申告のタイミングで漏れがあっては大変ですよね。そうならないためにも、溜め込まずに処理していきましょう。とはいえ、やっぱり面倒と感じるのが事務作業です。

そこで、リスクマネジメントとして考えたいのが事務処理の代行、つまり外注です。もちろん、収入があって初めて外注への依頼をするべきですが、エンジニアとして活躍するための障害になるほど事務作業が苦手なら積極的に活用しましょう。エンジニアの本分はモノづくりであって事務作業ではありません。そこに時間を使うなら、本来の業務に時間と労力を使うべきでしょう。但し、費用対効果を考えるのも忘れずに。

資金繰りに関するリスクマネジメント手法

やはり厄介なのがお金にまつわる問題です。

仕事をしても報酬条件や支払い方法によっては収入が少なくなったり全くなかったりという月があるかもしれません。そのため、起業時に手元にキャッシュがどれだけあるかが肝心です。事業存続において必要なのは立派なオフィス環境でもシステムでもなく、何はともあれキャッシュです。現金があれば事業は場所や設備が変わっても事業の継続が可能ですよね。できることなら1年間は収入が無くてもやり繰りできるように現金を手元に置いておきましょう。

また、独立行政法人中小企業基盤整備機構の中小企業倒産防止共済への加入も忘れてはならない対策手法です。資金繰りに行き詰まり『もはや倒産するしか無い』という場面でも、この共済に加入していれば無利子・無担保・無保証人でお金を借りられます。自身の仕事は順調なのにも関わらず、クライアントが倒産してしまい入るべき報酬が入ってこなかった場合などでも貸付をしてくれるため、転ばぬ先の杖として加入しておくのが良いでしょう。

おわりに

いかがでしたか?フリーエンジニアにはこれらのリスクマネジメントが大切であり必須です。大変な部分が多く、気分が滅入るときがあるかもしれませんが、リスクマネジメントをしておけば本来の業務に集中でき、世のため人のため、そして自分のためになるシステム開発ができるかもしれません。