フリーコンサルタントに必要とされる8つのスキル

フリーコンサルタントとは

2018年8月29日

フリーコンサルタントに向いている人はどんな人でしょうか。頭が良くて、ITのスキルが高く、話上手な人でしょうか。それとも、経営者の背中を押すような情熱を持った人でしょうか。フリーコンサルタントに必要なスキルを8つご紹介いたします。

フリーコンサルタントに必要なスキル1 地頭力

地頭力とは知識や経験にとらわれず物事を筋道立てて考え、プロセスを整理して誰もが納得する答えを導き出せる頭の回転力をいいます。
地頭力に加え、常識を疑う知的好奇心、左脳思考力である論理的思考、視点を変える直観力もそろっていると、さらに良いといわれています。
論理力は、フリーコンサルタントにとって、最も重要なスキルですが、論理力自体は訓練次第で向上します。しかし、そのベースに地頭の良さがなければ論理力は向上しないと言われています。地頭とは、どれだけ考える力を備えているかです。一流大学を出たとか、試験の成績などは関係ありません。大学の入学試験では、暗記と計算力がものを言うからです。コンサルタントになる条件として、地頭の良さが大切でしょう。新卒・中途採用時に地頭力を様々なテストで、確認しているコンサルティングファームが多いようです。

フリーコンサルタントに必要なスキル2 コミュニケーション能力

フリーコンサルタントには話す能力と聞く能力の両方が必要です。
クライアントからより深い話を引き出すためには、クライアントとの信頼関係を築く必要があります。
プレゼンテーションや講演会、セミナーの講師など話す機会も多いですが、クライアントから話を聞いたり、クライアントのスタッフからヒアリングをするなど話を聞く機会が非常に多いため、人の話に耳を傾けられる傾聴のスキルが重要になります。
ヒアリングする時には、業務上の問題について的確に必要な内容だけを集中して聞くスキルが必要になります。
相手が上司、クライアント、掃除のパートさんでも素直に話を聞き、メモ魔と呼ばれるまで細かくメモをし、話の内容の中でおかしいと思ったらすぐに確かめに行けるような、フットワークの軽さも必要です。

フリーコンサルタントに必要なスキル3 ドキュメンテーションとプレゼンテーション

ドキュメンテーション能力とは、クライアントへ自分が言いたいことを、より的確に伝える資料が作成できる能力のことをいいます。
資料を作成することが得意な人は多いと思いますが、何十枚に渡ってだらだらと書いても、クライアントは読んでくれません。
できるだけ1枚でまとめ、且つわかりやすい資料を作成できなければならないため、コンサルティングファームへ入ると、1枚で相手に納得してもらえる資料を作成できるように訓練します。
プレゼンテーションをする際、資料を始めから読み上げるわけではありません。
ポイントを簡潔にまとめ、なお且つ参加している人が皆、頷きながら感嘆の声をあげるような見せ方や話し方ができなければなりません。

さらに、クライアントが提案に反論するような場面は、しばしば遭遇します。それがいくら事実にもとづいていても起こります。その事実の出所をクライアントが信用しているかということに重きを置かれるからです。事実の中身よりも誰が言っているのか、その人や出典データが信じられるかどうかも含めて、納得できる提案をしなければいけません。相手との信頼関係がなければ、いくら自分の考えや正論を語ったとしても通用しません。クライアントが信頼するものを通して話をする必要もあり、経営者が事実を受け止められるよう工夫する必要もあります。フリーコンサルタントは事実のみを語り、経営者に響くプレゼンテーションを行わなければなりません。

フリーコンサルタントに必要なスキル4 課題認識能力と仮説を立てられる能力

話を聞くことと同時にフリーコンサルタントは、課題を認識して仮説を立てることを頭の中で行っています。ある程度の仮説を立てることができれば、仮説を立証するための方向性をその場で決めることができます。
経営は一刻を争う側面を持っているため、問題は早く解決したいと考えている経営者が多くいます。クライアントの要求に応えられなければ、一流のフリーコンサルタントにはなれません。一刻も早く課題を解決するためには、課題認識力と瞬時に仮説を立てられる能力が必要になります。

フリーコンサルタントが戦略立案するにあたって重要なのが、“論理”と“事実”です。論理的でなければクライアントは納得しないし、事実にもとづいてなければ信用もされません。この“論理”と“事実”によって、何度もクライアントと協議した結果、提案した戦略が受け入れられ、実行へと移ります。また、トップが良いと思っても、それが部下に浸透するかはまた別の問題であり、上層部との距離が遠い程、例えば、現場の人間が「上はわかっていない」と言うことはよくあることです。そうした風通しの良くない企業にも問題はありますが、だからこそ、フリーコンサルタントは事実にもとづいた論理によって戦略を設計し、仮説を立てる必要があります。

フリーコンサルタントに必要なスキル5 1人の社会人としての意識

クライアントに認めてもらえるような人間性、クライアント先の秘密を厳守する職業倫理感はもちろん、クライアント先で仕事をすることが多いため、社会人としてのビジネスマナーと協調性が必要になります。
また、「企業はトップで99.9パーセント決まる」といわれています。
クライアントの経営者が落ち込んでいる時や、会社の業績が落ちている時にはコンサルタントが励まして勇気を与えなければなりません。
そこで試されるのは、コンサルタントとしての知識やノウハウではなく人間性です。
落ち込んでいる経営者を励まし、信頼関係を築くのもコンサルタントの大事な仕事です。

フリーコンサルタントに必要なスキル6 精神力と体力

フリーコンサルタントの一言でクライアント企業の業務は変わります。
そのため、フリーコンサルタントは最悪の状況を想定しながらアドバイスを行い、裏で最悪の状況を回避するための準備もしておきます。
何がおきても冷静に状況を判断し、最悪の状況を考えながら経営者を笑顔で励ますような精神力が必要です。
一方で体力も必要です。
フリーコンサルタントの1週間は「月月火水木金金」と昔から言われています。
もちろん休日はありますが、そのくらいハードだということです。
クライアント先がチェーン展開していれば、調査に出かけますし、ホテル業であればホテルに泊まる、支店との業務の連携が上手くいかなければ支店の業務を見たりヒアリングしに行きます。とにかく、フットワークが軽くなければクライアントのことを知ることができず、コンサルティングもできません。
また、出張も多いうえ、プロジェクト時には現場に泊まり込みます。
しかし、徹夜明けでもクライアントの前では元気でいなければなりません。
寝不足や具合の悪そうな人に、会社の未来を相談できません。
ですから、お腹が痛い時や風邪気味でも仕事をして治す、というのがコンサルタント業界では常識になっています。

フリーコンサルタントに必要なスキル7 勉強が好き

フリーコンサルタントは勉強が好きでなければできません。
読書は趣味ではなく、1日の行動であり、読むのは電車やタクシーなど移動の時間です。
コンサルタントの平均読書量は週3~5冊といわれています。
また、好奇心を常に持ち、現在何が流行っているのか常にリサーチして、「面白そうだ」と感じたものを徹底して勉強します。
机で勉強するだけでなく、クライアントとの食事会も勉強の場です。
仕事の話をしなくても、好きな本や映画からクライアントの好みや考え方を知ることができますし、クライアントの持っている人脈、社内の人間関係などを知ると、悩んでいたことの解決口が見つかり、プロジェクトが順調に進むこともあります。

フリーコンサルタントに必要なスキル8 情報収集力

事実を語るためにも、フリーコンサルタントは情報収集力がカギとなります。あらゆるデータを探す調査力や、現場でのヒアリングによるコミュニケーション力も必要です。情報収集は、時間との戦いが大きく、体力と集中力がものをいいます。誤解を恐れずに言えば、時間さえかければ、なんとかなる問題でもあります。情報収集力は、蓄積されたデータと経験によって身に付くものです。

まとめ

今回は、フリーコンサルタントに必要とされるスキルを8つご紹介いたしました。どれも、実務スキルというよりは人間力のような日頃から意識して身に着けられるスキルばかりです。コンサルタントを目指す方、コンサルタントとしてスキルアップしたい方は、ぜひ意識してみてくださいね。

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